名取市では、ゆりあげ朝市、秋祭りなど、イベントで度々、自分で焼く手作り笹かまが登場します。
ゆりあげ港朝市グランドオープンでは、2000枚の手作り笹かまぼこが無料配布されました。
【閖上の笹かまぼこ秘話】
協力して笹かまぼこを振る舞う「ささ圭」と「佐々直」。二社はともに閖上で創業して震災を乗り越えた企業。
2013年12月1日のゆりあげ港朝市グランドオープンで、閖上発祥の笹かまぼこ。伝統の手捻りで、生のすり身を手際よく竹の串に付ける「ささ圭」の会長夫人。
背景は広浦の朝日が明けなずむところ。早朝6時過ぎ。
並んだ買い物客は、このあと、用意された炭火を囲んで、笹かまを焼く。火をおこしているのは佐々直の社長自ら。
「焼いたのはじめてだ。旨いもんですね」「ありがてえ。うんめえ。こんなに旨味がつええもんだとは思わなかった。もともと焼いてたんだね。これが笹かまなんだね」と笑顔で、熱々をたべている。
「ジカにおいたら、だめだよう。ひっつぐから」「ちょっと乾いてからなら置いた方がはやぐやけっからよ」と教え合って旨く焼けたら褒め合っていた。
「あんた、はやぐやいて。あたしのもうぺたんとジカにおいてよ」とご主人に焼き方指示をしていた奥さんは「安くていいものあるから、いっぱい買ってかえるわよ。月に一度位は朝市に行くかしら。仙台の人はみんな閖上だいすきよ」という。