ユートピア牧場の付近の地面の地質 について知っていることをぜひ教えてください

 鷲別岳やカムイヌプリの火山の裾野の尾根は平坦地形が顕著で、昔から段丘面として地質学者や研究機関で報告していたが、山頂付近や尾根上の平坦面付近で段丘堆積物を見たことがない。これは何なのか?という疑問がここ数十年というか約30年くらい持ち続けていた。大型の工事があるたびに切り割りの地層を眺めてきた。たまたま上鷲別の栗林グループ所有のユートピア牧場が売却され新たな牧場つくりがスタートし、その工事関係者に合いに行くことができたので早速、露頭を観察した。

 この露頭は工事現場の北面を大きく切り崩していたので何か分かるに違いないと駆け寄ってみた。高さは4.5mくらいで地表面には土壌が50cm位あるがその下はすべて火砕流のような火山礫が詰まった地層だった。火山礫も安山岩質の礫なのだが、色々な色の礫が混在して詰まっていた。このような地層はこの地域に広く分布する地層で。著しく風化しているので礫はぼろぼろに崩れ落ちるクサレ礫に近い状態だ。こいつはおそらく室蘭岳やカムイヌプリの火山から流下して移動してきた火山性の物質だ。何か特徴がないと他の地域と比較したり、上下の判定をすることが難しい代物だ。何かの鍵になる指標が欲しい。