登別2大岬(荒川命名)のひとつ。鷲別が登別市の西の海岸を彩るのに対し、ランポッケ岬は登別市の東の海岸に聳えて人目を引いています。切り立った崖には登別熔結凝灰岩(登別軟石)の威容が誇らしげに見えることからこの崖もクッタラ火山の落とし子であることが想像できます。崖沿いにそびえる岩石は風化や侵食が激しいのかコンクリートやボルトで締め付けられ風景がいささかさびしくなりました。この崖の上を削りとって国道が走っているのだが、この工事によりアイヌの史跡であるアフンルパルが削り取られてしまったのは残念なことである。登別市や開発局にはもう少し注意を向けてほしかった。竪穴式のアフンルパルは登別だけのものなので、もし現在でも残っていたならば、アイヌの文化を理解する上で、とても貴重な歴史的遺産になっていたのに、と思う。

 ランポッケ岬の風景(昔はここになんと海水浴場があったそうだ。)

 ランポッケ岬の西先端部 

 登別熔結凝灰岩の崩落が激しく、この先に行くことは大変危険だ。

 ランポッケ岬の先端部 

 先端部には岬の東側からたどり着いた。ここも上からの崩落の可能性が考えられるので近づかないほうがよい。周囲に見える岩石はすべて上から崩落したものだ。この崩落した石はかどがあり、落ちてからあまり長い時間が経過していないように見える。 

 

 ランポッケ岬を貫く蘭法華トンネル

 トンネルの名前が蘭法華となっている、この当て字がなんとなくかわいい。

 ランポッケ岬漁港砂浜付近から見た風景

鷲別岬や室蘭のトッカリショ、そして噴火湾の向こうにある駒ケ岳などが遠望できる


 登別川河口付近から見たランポッケ岬

 

霞がかった朝日が幻想的