天使の家 について知っていることをぜひ教えてください

 幌別鉱山町に「天使の家」という名前のログハウスがある。鉱山町にかつて車椅子の画家「千葉征紀」さんという人がいて。その弟子の大村淑子さんが中心になって建てたログハウスだ。大村さんは里子を預かって自然のなかで育てたいと志し、この志の賛同者や家族が集い、基礎工事や丸太の皮むき等を行った。ただし建て方や壁の工事は本職の大工さんに作ってもらった。ログはカナダから輸入した材で大きな太い丸太を梁などに使用していて丸太を見るだけで迫力がある。ログハウスと言っても壁はログを使わず在来工法で建材で壁を仕上げている。

 

 建物のデザインは千葉征紀さんが何度もデッサンを書き直しながら完成させたもので、大きな切妻屋根、ベランダやロフトなど眺望を楽しむ工夫がなされている。千葉さんの工夫や思いがあふれるログハウスだと思う。私はここの建設時には鉱山町へあまりこられなかったが、ご縁でこのログの横に住まうようになるとは考えても見なかった。でも、鉱山町の四季折々の風景や天使の家のベランダやロフトから眺める川等が大好きで、鉱山町に住んでよかったとしみじみ思う。

(平成30年2月9日荒川昌伸)

 

平成30年2月1日撮影