文楽公演2016 について知っていることをぜひ教えてください

10月16日(日)に登別市民会館で人形浄瑠璃の文楽公演が行われました.登別市での文楽公演ははじめてということです.

入り口ホールでは,人形がお出迎えしてくれました.

前半の公演のあと,文楽入門講座があり,人形浄瑠璃について,さまざまなことを学べました.

3人で一体の人形を動かします.脚使いとして一人前になるには約10年を必要とするそうです.つぎに左手使いとして10年の修行を積みます.さいごに人形本体使いとして10年の修行をつみ,合計30年ほど修行を積むと一人前とみなされるそうです.

3人使いになってからでも270年の歴史があるそうです.それ以前の歴史を加えると約400年ほどの永い歴史を経て現在の形になっているそうです.

頭の部分は江戸時代からのものをメンテナンスしながら現在も使っているそうです.また人形の着物は,人形使いの方が自分でつくることによって様々な表現を作り出す努力をされているそうです.

人形使いは後継者が着実に育成されているそうですが,ストーリーを語る太夫と三味線の人材は少ないそうです.文楽は家系に関係なく入ることのできる重要無形文化財だそうです.入門すればだれでも人間国宝になるチャンスがまっています.

人形の動きは,とても人間味にあふれていますが,また人間の動きとも微妙に異なった独特のものを感じました.3人が一体の人形を協調した動きとして表現することが,やはり難しいそうです.協調した動きを出すために,リーダーである本体使いが右手使いと脚使いの二人に,一連の動きの中でサインを送っているそうです.そのため劇のなかでアドリブ的な動きをしても3人が協調して一つの人形をつかって調和した動きを作り出すことができるということです.

独特の動きはそういったところから来ているのかもしれませんね.

(2016. 10. 25 Yasushi Honda)

http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2016/10/17/20161017m_05.html  室蘭民報記事

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%A5%BD ウィキペディア