登別市の砂鉄鉱山について について知っていることをぜひ教えてください
(北海道の金属鉱物資源:北海道地下資源調査所1983より)
登別市内には鷲別から幌別の間の海岸平野部で砂鉄の鉱山がたくさんあったという。砂鉄を地学辞典でしらべると「各種岩石中の副成分鉱物である磁鉄鉱、含チタン鉄鉱、イルメナイトなどが岩石の風化によって分離、水流や風に運ばれて淘汰、集積したもの」とされ日本では2箇所ほど産出の豊富な場所が知られてる、その2箇所とは
1)北海道内浦湾沿岸 ・・・安山岩質火山岩起源
2)鳥取、島根、広島の各県下・花崗岩質岩源
とあり、噴火湾は日本の中でも砂鉄の多いところということになる。これが室蘭の鉄鋼業の呼び水になったというのはうなづける。
登別市内には現在、砂鉄を採掘する鉱山はないが、昭和28年に発行された北海道地下資源調査所の地質図副「登別温泉」を見ると
・蘭東鉱山
・北東鉱業北東鷲別鉱山
・松田鉱業富岸鉱山
・佐藤組幌別鉱山
など海岸線のほとんどが採掘するための鉱区になっていた。