「知里幸恵の背景を探る・旧度土人保護法成立以前のアイヌの人たち」 

冨樫利一講演録より

http://www.frpac.or.jp/about/files/sem1616.pdf
冨樫さんは明治18年、幌別の納税記録にアイヌ15人、和人11人が掲載されていることや、自主的な学校運営について触れて、「開拓当初、アイヌの人と和人とが対等の暮らしをしていた」のではないかという予測を立てている。(pp.111)

冨樫さんは、幌別の歴史を学ぶ上で、特徴的な三系統の資料の存在を指摘

(pp.109)

  1. 戊辰戦争に負けた仙台藩の枝藩、片倉藩が入植し、役所を置いたために、藩士たちによる記述がある。
  2. ジョン・バチェラーがキリスト教布教のための活動記録を本国、英国に送っている。
  3. カンナリキの息子、金成太郎というアイヌによる記述がある。

 

http://www.frpac.or.jp/about/details/27-8.html

冨樫さんは、知里幸恵の背景として、幌別の金成家を中心に解説されているので、地図は大まかに、現在の幌別駅を示しています。