ととろの里山入り口 について知っていることをぜひ教えてください

 私は「ととろの里山」と名付けた里山に6年間通っている。最初はここまでの道もなく、1kmほど笹を刈り払いしてようやくこの入り口にたどり着いた。しかし、フイールドは2m以上の笹に覆われ、どこがどこだか地形も何もかもわからずじまいで、途方にくれたものだが、毎年草刈りや笹刈をしていって6年間かけて林床を自由に歩ける里山が出来上がった。

 山を管理するときに最初に問題になるのが土地の境界だ。土地の周囲と思しき所を最初に草刈、笹刈を進め、地形を読んで、GPSを使い土地の位置を簡易測量した。それから境界内部の里山の笹を毎年刈り続けた。1年目に刈払いした笹は2~3年で伸びてくるがこれを刈ることでしばらく笹は衰えを見せてあまり伸びてこないので林床を自由に歩けるフイールドになる。

 周りの土地にも散策路をつけたいので土地の持ち主を調べて相談しに行ったが、なかなか良い返事を頂けないでそのままになり、散策路をあきらめている。山林地はほとんどが相続によりその土地を見たこともないのに名義人になり、所有している。そして昔のイメージで山林は財産という考えをもっているので、一族の財産地に入ろうとしている不審者みたいな受け取り方があるようにも感じる。いくら説明してこれらの相続した足腰も不安定な年ごろのお年寄りには何もわからない。一度、その方たちの土地の写真や木の育ち具合を撮影して見せてあげたいなとも思ったが、里山づくりに追われる6年間でやれずじまいだった。

 昨年、北電から私の土地に鉄塔を立てたいから貸してくれないかと打診があった。しかし、ここまで森を再生しようと育ててきたフイールドなので軽くOKとは言えなかった。もちろんお金の問題ではない。鉄塔が立つと木がほとんどなくなってしまうのだ。何のために6年間木を育ててきたかわからなくなってしまう。だから貸さない。でも隣の土地に建てられると電磁波の影響はこのフイールド全体を覆ってしまうかもしれない。するとわたっしの足も遠のいていくことになる。だから近くにも立ててほしくない。

 

 

令和元年12月22日 フイールドの入り口