若草町6丁目斜面の地質 について知っていることをぜひ教えてください

 若草町の6丁目の斜面は住宅地が山の中腹まで立ち並ぶ。その上は下の斜面よりも傾斜がきつくなる。この傾斜変換点は地形を眺めてみて地質の違いによるものだと推定している。下側の緩傾斜の部分はおそらく室蘭層相当層が分布し、その上は室蘭岳の火砕流があるのだろうと考えている。今回、公共工事で若草町6丁目の道路を縦断で掘削することになり、地質を眺めてみた。上から30cmは舗装の下の路盤で、その下に砂が20cmほどひかれている。更にその下が地山で、70cmほどの厚さまで確認した。上部は礫交じりの褐色土層、下部は黄土色でバックホーで削ったあとの表面は滑らかでの一見すると粘土のようだ。この黄土色の部分をとりだしてルーぺで眺めると、稀に石英や黒い鉱物があるが殆ど軽石の風化したものでは無いかと思われた。この軽石は室蘭層のものか、クッタラ火山のものかは分からないが、まずは斜面の地層をひとつ垣間見ることが出来た。これからしばらくは道路を縦断で掘削するので、地層の変化を見てみたいと思う。

 令和元年6月19日(水)

 掘削断面

 

 黄土色層

 翌日、再び掘削工事現場へ行き、地層を調べたところ、軽石ばかりではなく、5~10cmくらいの大きさの安山岩の固い礫も黄土色層にまじってあることが確認できた。基質が軽石質の地層だが、色々な色の礫を含んでいる地層であることがわかった。新鮮な岩盤を見てみないと地層の判定の判断が難しい地層だ。

令和元年6月20日再調査