道々弁景~幌別線沿いの樹木の景観 について知っていることをぜひ教えてください

 北海道の観光は大きな産業のひとつといえるが、ここ最近、風景を壊す道路管理が目立つようになってきた。以下の写真は幌別鉱山町で人里はなれた場所なのではあるが、ここに住んで14年くらいたつのだが、昨年から道路沿いの序目のひどい剪定が目立つようになってきた。

 まずは電力会社が電線に近い枝を刈り取るといのが一番大きい。次に道路管理者の伐採が目立つ。電線の周囲3mは本来は切らなければならないという。そのため樹木の芯を切り取りトーテムポールを大量生産してしまう。これならなぜ根元から切り取らないのかと質問したことがある。答えは「所有者が明確ではないということと、これ以上の管理責任は道路管理者にある」ということで切れないのだそうだ。これはおそらくコストの問題が大きいのだろうと思う。切り取り処分コストが大きいのでできないというのが本音だろう。

 この中途半端な枝払い?をすることで次のような問題が発生する

1)木口ができるので水が入りやすくなり、木が腐りやすくなる。すると安全のために木を枝払いしているという作業が、ますます木を倒れやすくしてしまうということになる。

2)木の通直している芯を切ることで、ひげのように小さな枝が多量に発生し手しまうため維持管理を頻繁にしなければならなくなる

3)風景や景観がおかしくなる

特に3番目の風景をいためるということについては問題で大切な資源がどんどん失われていくことになる。これをきちんとしない限り北海道は観光立国として声を上げるべきではないと訴えるのは私だけなのだろうか?

 以下の写真は幌別鉱山町の昨年から今年にかけての伐採の一部だ。こんな山奥はどうでもいいではないかといわれる方もいるかもしれないが、ふるさとの風景は観光ルートであろうとなかろうと大切にするのはまちづくりの最低条件だと考える。とくにここは年間25000人以上の人たちが訪れるネイチャーセンターさえあるのだから。