亀興院(きこういん)、石宝山浅間寺は、かつて矢作にあった浄土宗の寺院。本尊は観世音観音。1880年(明治13)に、星﨑亀三郎が開基となり、春光院23世・橋本亮興が開山となって創建された。(1)
縁起
江戸時代には石宝山浅間寺増幅院という古義真言宗の寺院で、小田原大工町(浜町)・蓮上院の末寺だった(1)。
1873年(明治6)に、廃仏毀釈の影響により廃寺となり、寺にあった什宝は隣地の春光院に移された(1)。
しかし村民の意向により1880年(明治13)に念仏堂(浄土宗の寺院)として再興されることになり、山・寺号は増幅院の号を踏襲し、開基・星﨑亀三郎と開山・橋本亮興の名から1字ずつ取って「亀興院」の院号となった。(1)
本尊
本尊の観世音菩薩立像は源信の作と伝えられていた(1)。
境内
1962年当時、境内地の広さは287坪(約949m2)、建物は本堂が12坪(約40m2)(1)。境内は児童遊園地として一般に開放されていた(1)。
参考資料