二宮金次郎「少年勉学の像」 (にのみやきんじろう しょうねんべんがくのぞう)は、栢山の善栄寺の境内にある、少年時代の二宮尊徳(二宮金次郎)が、
何か書きながら遠くを見ている苦労して勉強しているうちに「積小為大(小を積んで大と為す)」という自然界の真理?を悟った姿を描いた銅像。鋳金家の四代目慶寺丹長の作。(1)
社会福祉法人報徳保育園の創立十周年記念事業として、地域の住民など多くの縁者の推譲金によって造立された(2)。
善栄寺による背景の解説
享和3年(1803)16歳の金次郎は伯父・万兵衛宅に寄食していた。1日の仕事を済ませると、毎晩遅くまで書物を読んでいる金次郎を見て、万兵衛は「百姓には学問は無用だ。無駄に行灯の油を使うな」と厳しく叱った。そこで金次郎は自ら油を調達しようと考え、友人から借りた菜種五勺(一握り)を仙了川の土手に蒔いた。翌春、七升以上もの収穫があり、使いきれないほどの油が取れた。このことが、「積小為大」の貴重な体験になったといわれる。(1) |
二宮尊徳道歌の碑
銅像の隣に、二宮尊徳道歌の歌碑がある。碑文は尊徳の曽孫・二宮四郎の揮毫(1)。
おともなく 香もなくつねに 天地(あめつち)は 書かざる経を くりかえしつゝ(1) |
参考資料
- 如意山善栄寺『二宮金次郎「少年勉学の像」』説明板
- 二宮金次郎「少年勉学の像」台座の碑文