円宗寺(えんそうじ)、華公山太田院は、千代にある浄土宗の寺院。本尊は阿弥陀如来。開山は洞誉伝公、開基は太田又三郎(天文4・1535年没)。江戸時代には鴨宮・春光院の末寺だった。(1)
本尊
本尊の阿弥陀如来とは別に三尊阿弥陀が安置されており、旧本尊とされていた。中尊が1尺2寸(約36.4cm)、脇士が8寸8分(約26.7cm)で、それぞれ恵心の作。この像の体内に太田又三郎の前髪と俗名・法名などが書かれた物が納められていると伝えられていた。(1)
境内
太田又三郎の墓
境内に太田又三郎の法名を刻した石碑があった。法名:円宗寺殿華公浄悦大禅定門、天文4年(1535)12月17日に千代村で死去。(1)
『風土記稿』は、又三郎は、永禄の頃(1558-1570)の地頭・太田豊後守の父などではないか、と推測している。(1)
合寺
千代にあった円宗寺の末寺・長立寺は、明治5年(1872)に廃寺となり、2018年現在、(什宝などは)円宗寺に帰属している(2)。
寺紋
参考資料
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