城前寺 入り口(2022年2月)城前寺(じょうぜんじ)、稲荷山祐信院は、曽我谷津にある浄土宗寺院。本尊は阿弥陀如来。開山は、鎌倉光明寺2世(寂慧)の弟子・三誉故念。江戸時代には芝・増上寺の末寺だった。(1)

寺伝

寺伝によると、三誉故念の没年は永治元年(1141)であるが、その師とされる寂慧は、弘安2年(1279)に光明寺に入り、正慶元年(1332)3月に81歳で死去している。このため、『風土記稿』は、謬伝、と指摘している。(1)

これは江戸時代の曽我物語の流行を背景に、開基を曽我太郎祐信(寺の位牌によると正治2年・1200年没)としたことに合わせて後世に寺伝を変えたものとみられ、『風土記稿』は、同寺の曽我兄弟関連の位牌や寺宝、墓石にまつわる伝承は信用しがたい、と評価している。(1)

本尊

本尊の木造 阿弥陀如来座像は、像高2尺7寸(約82cm)。恵心僧都の作とされていた(1)

境内

鐘楼

境内の鐘楼には享保3年(1718)の鋳鐘が掛けてあった(1)

淡島神社

境内に、虎の護持神をご神体とする淡島神社があった(1)

阿弥陀如来像

境内に、元文元年(1736)に鋳造された阿弥陀如来の銅像があった(1)

城前寺保育園

併設していた城前寺保育園は、2021年4月に新園舎が完成し、曽我原の交差点へ移転した(2)

寺紋

寺紋は月影杏葉、「山形に木瓜」。(2019年調査)

リンク

参考文献

  1. 『風土記稿』
  2. 城前寺保育園「2021年4月 新園舎完成!」最終更新 2022年1月6日

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