大雄山線(だいゆうざんせん、1925年 - )は、伊豆箱根鉄道(株)が運行する、小田原関本大雄山駅)間を結ぶ鉄道。1925年に、大雄山(最乗寺)参拝客の輸送と足柄平野北部の開発を目的として開通した。道了山電車(どうりょうさんでんしゃ)とも呼ばれた(2)

沿革

1922年(大正11)6月2日、資本金50万円で大雄山鉄道(株)が設立され、間もなく鉄道の敷設工事が始まった(2)。同社の事業概要によると、大雄山(最乗寺)参拝者の輸送と小田原以北の地方開発が敷設の目的とされていた(2)

1925年(大正14)10月15日、小田原広小路-関本(大雄山駅)間が開通(1)(2)。当初、利用者の大半は最乗寺の参詣客で、縁日には混雑したが日常の利用者は少なかった(2)。事業拡張のため新株を募集することになった際には、「信仰株」と称して出資を募った(2)

1927年(昭和2)4月、小田原駅へ乗り入れ(1)。全走行距離9.4kmの路線となった(2)

1934年(昭和9)、富士写真フイルム(株)足柄工場が設立され、その通勤電車として利用された(2)

1941年(昭和16)、大雄山鉄道(株)は、駿豆鉄道株式会社と合併(2)

1960年(昭和35)以降、高度経済成長に伴い足柄平野北部に誘致された会社・工場への通勤電車としても利用されるようになった(2)

1961年(昭和36)6月、伊豆箱根鉄道(株)大雄山線と改称した(2)

リンク

参考資料

  1. 「年表」播摩晃一ほか編『図説 小田原・足柄の歴史 下巻』郷土出版社、1994、148-151頁
  2. 飯田耀子「大雄山鉄道開通」同書68-69頁

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