妙経寺入口妙経寺(みょうきょうじ)、青陽山は、本町にある日蓮宗寺院。本尊は三宝諸尊祖師(1)或いは日蓮聖人奠定の大曼荼羅(3)(4)。開山は日浄(永正16年・1519没)で(1)、永正年間(1504-1521)の創建(3)。江戸時代には京都・妙満寺の末寺だった(1)

沿革

寺地は、はじめ足柄上郡金子村(大井町金子)にあったが、時期不定で咸通寺という寺と合併して、本町に移って来たと伝えられていた(4)

  • 高原1980は、本町への移転は江戸時代の中頃ではないか、と推測している(4)

(1923・大正12年)関東大震災で被災し、1929年(昭和4)に本堂を再建(4)

顕本法華宗に所属していたが、1941年(昭和16)の3派合同により、1970年当時は本宗(日蓮宗)と包括関係を設定していた(3)

1980年(昭和55)、本堂を修理し、庫裡を新築(4)

境内

1970年当時、境内は600坪(約44.5m四方)、建物は本堂39坪(約11.4m四方)、庫裡30坪(約10m四方)(3)。墓域は300坪(約31.5m四方)(3)

風土記稿』のとき、境内に番神堂稲荷神社があった(1)

西原鋳兵衛の墓

1980年当時、境内墓地に、境(鏡)信一刀流12代の祖・西原鋳兵衛の墓があった(4)。文久3年(1863)4月に門人によって建てられたもの(4)

住職

1980年当時の住職は三谷会祥(4)

2021年4月24日に、46世・松森会議住職が退任して47世・落合会啓住職が就任した(2)

年中行事

1970年頃、毎年12月12日に焚上供養を行っていた(3)

寺紋

寺紋は日蓮宗橘、門扉に「丸に違い鷹の羽」。(2019年調査)

リンク

参考資料

  1. 『風土記稿』
  2. 神奈川3 小田原市妙経寺法灯継承入退寺式」日蓮宗新聞、2021年4月24日
  3. 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.422
  4. 高原松太郞「24区(旧代官町)寺院の起こり」『第24区公民館 開館3周年記念誌(代官町)』第24区自治会、1980・昭和55、45-53頁