宗繁寺(そうはんじ)、大通山は、曽比にある曹洞宗の寺院。本尊は釈迦如来。創建は永禄4年(1561)で、開山は梅栄(または棋栄)。江戸時代には塚原・長泉院の末寺だった。(1)
沿革
往古は大泉寺という浄土真宗の寺だったが、(洪水などがあって)荒廃していた。曽比村を開墾した剣持宗般が永禄年間(1558-1570)に寺院を再興しようとしたが、実現しないまま永禄2年(1559)に死去。同4年(1561)にその子某が堂宇の落成を果たし、このとき曹洞宗に改宗して父の名を寺号にした。開山は梅栄(没年不詳、没日は旧暦9月25日)(1)または棋栄(2)。
境内
1970年当時、境内は575坪(約43.6m四方)、建物は本堂45坪(約12.2m四方)、庫裡52坪(約13.1m四方)(2)。墓域は430坪(約37.7m四方)(2)。
山門
喚鐘
本堂の軒に寛文11年(1671)鋳造の鐘が掛かっていた(1)。
境内社
境内に白山神社と、稲荷・天神・秋葉・天王の合社があった(1)。
寺紋
寺紋は「藤輪?に三段松」。(2019年調査)
参考資料
- 『風土記稿』
- 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.420