小八幡八幡神社(こやわたはちまんじんじゃ)は、小八幡にある神社(1)。
2021年1月1日現在、神社本庁傘下の被包括宗教法人(1)。
沿革
『風土記稿』のとき、小八幡村の鎮守は、三宝寺が別当寺の八幡社だった(4)。神体は木の立像で、本地仏・阿弥陀如来を祀っていた(4)。
慶応4年(1868)3月、神仏分離令により小八幡の八幡社は三宝寺の管理を離れた(9)。
1995年(平成7)に、小田原市都市計画による境内横の道路の拡幅のため、境内の一部が収公され、鎮守の森の一部も伐採された(8)。神社の世話人会は、受け取った土地補償金により、1996年(平成8)までに、神社幣殿・床・扉・賽銭箱の改修・取替、社務所物置と境内玉垣の新設、鳥居の取替、道祖神群安置場所の整備・改修、樹木の伐採・苗木の植樹などを行った(8)。
氏子数
年 | 戸数 |
1876・明治9 | 96 |
1885・明治18 | 135 |
1932・昭和7 | 372 |
1991・平成3 | 1,447 |
資料:9
什物
鰐口
『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社には、寛永2年(1625)12月の鰐口が掛けてあり、稲葉美濃守の家臣・布施弥市右衛門が寄付したことが彫られてあった(4)。
境内
1991年(平成3)当時の境内は1,626坪(約5,375m2、約73m四方)あった(9)。その後、1995年(平成7)に道路拡幅工事のため境内の一部を市に譲渡した(8)。
古松
『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社の境内には、周囲が1丈4尺(約4.2m)ある、神木の古松が生えていた(4)。
境内社
稲荷社
『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社の末社に稲荷社があった(4)。2022年現在、境内に稲荷社がある(5)。
天神社
『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社の末社に天神社があった(4)。2022年現在、境内に天神社がある(5)。
山王社・神明社
『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社の境内には、山王社と神明社があった(4)。
道祖神群
2022年現在、境内に道祖神碑がまとめて安置されている(5)。
現地にある「八幡神社の道祖神群について」碑の碑銘によると、旧小八幡村内の路傍に安置されていた道祖神9基が、1975年(昭和50)6月に境内に移置されたもの(6)。旧呼名と旧安置場所の記載もあるが、省略する(6)。
庚申塔群
2022年現在、境内に庚申塔群がまとめて安置されている(5)。
市公式サイトによると、小八幡地区に点在した庚申塔が道路工事などで境内に移置されたもの(7)。1993年に、うち7基が市の有形文化財(民俗資料)に指定されている(7)。
出征軍人凱旋紀念之碑
表面の碑銘には本多代吉以下29人の名が記してあり、「前衆議院議員 伊達時謹書」とあった(5)。裏面は確認漏れ(5)。
年中行事
月日3 | 月日2 | 祭礼名 |
1/1 | - | 初詣 |
2月中旬 | 2月 | 祈年祭 |
4月第2日曜日 | 4/15 | 祭礼(例大祭)(注) |
6月30日 | 6月 | 大祓 |
11月下旬 | 11月 | 新嘗祭 |
12/29 | 12/29 | 大祓 |
資料:2,3 注:『風土記稿』のとき、小八幡村の八幡社の例祭は旧暦の6月晦日に行われており、神輿を担いで村内を巡っていた(4)。
リンク
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「小田原市小八幡 小八幡神社の外国人遊歩規程測量標石」2011年8月8日
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「小田原市小八幡 八幡神社の力石」2011年10月13日
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澤田晃一「小八幡八幡神社(神奈川県小田原市小八幡)」『神社訪問記』2015年8月19日作成、2019年1月1日更新
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小田原市公式チャンネル「市民力 vol.114 「小八幡西部・東部老人会」」YouTube、2019年1月30日
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「小八幡の八幡神社」『おだにゃら記』2021年7月20日
参考資料
- 神奈川県ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 宗教法人 > 宗教法人について > 神奈川県知事所轄の宗教法人 > 宗教法人名簿(令和3年1月1日現在) > その他1 宗教法人名簿(PDF:708KB)
- 神奈川県神社庁ウェブサイト>神社詳細>八幡神社、更新時期不明、2023年2月18日閲覧
- 著者不明「小八幡八幡神社 年中行事」現地案内板、設置時期不明、2022年閲覧
- 『風土記稿』成田庄 小八幡村 八幡社
- 2022年調査
- 著者不明、境内にあった「八幡神社の道祖神群について」の碑銘、設置時期不明、2022年閲覧
- 小田原市文化部文化財課「民俗資料・八幡神社の庚申塔群」市公式サイト、2021年8月23日更新
- 小八幡八幡神社世話人(氏名略)、「小八幡八幡神社/境内整備完成記念之碑」の碑銘、1996年(平成8)4月、2022年閲覧
- 著者不明「小八幡八幡神社由来」現地案内板、1991年(平成3)4月、2022年閲覧