小田原町(おだわらまち、1889年 - 1940年)は、かつて足柄下郡に存在した町。
沿革
1889年(明治22)3月29日(3)(4)ないし4月1日(2)、町村制の施行により、小田原駅が廃止され、小田原町が発足した(2)(4)。同年4月20日、小田原駅5町は、「町」を除いて、新玉・万年・幸・緑・十字の「××丁目」で呼ばれることになった(3)。
同年5月8日、足柄下郡役所で町長と助役の選挙会が開催され、町会議員24人で選挙の結果、町長には今井徳左衛門、助役に牧野勝従が選出された(3)。
発足当時の戸数は約3千戸(1)(4)人口は1万9千人(1)ないし1万6千人(4)。
1940年(昭和15)12月20日、小田原町に足柄町、大窪村、早川村、酒匂町の一部が合併し、小田原市が発足した(1)。
参考資料
- 綾部一雄「西北地区自治会の沿革 その1」富水西北史談会 編『富水西北の歴史 第2巻』富水西北公民館、1985・昭和60、57-58頁 - 内田哲夫 編『年表小田原の歴史』による。
- 「年表」播摩晃一ほか編『図説 小田原・足柄の歴史 下巻』郷土出版社、1994、148-151頁
- 金原左門「小田原町の誕生」同書174-177頁、I 近代 第6章 第1節 「郡区町村編制法」から町村制へ
- 倉田俊丸『ある城下町の教会 小田原教会七十五年の歩み』日本基督教団、1962、7頁