山木御大方(やまきごたいほう、生年不詳 - 天正14年・1586以前)

『風土記稿』によると、谷津村(城山高源院の寺伝には、北条氏康の妹で、法号:高源院長流泉香大姉、慶長17年(1612)6月14日没、とされている(1)

また同書によると、荻窪村(扇町大長院の寺伝には、北条氏直の姉で、慶長7年(1602)没とされているという(1)この寺伝は、『風土記稿』の荻窪村大長院の項 にはみえない。

しかし、『風土記稿』が載せている、高源院所蔵の、天正14年(1586)9月19日付の北条氏直の高源院(寺院)宛の文書に、「山木御大方為御菩提」とみえるので(1)、それ以前に死去していたようである。

香沼殿

『風土記稿』は、高源院所蔵の、年不詳(酉年)8月21日付の寺領寄附状に、「かぬま殿」に書状を書かせた旨がみえ、香沼女は氏康の妹と伝わっているため、高源院の妹だろうか、としている(1)

山木

『風土記稿』は、「山木」は豆州田方郡山木村(伊豆の国市韮山山木)だろう、とし、当地に湯沐邑(領地)があってそう呼ばれたのかもしれないが、由来は不詳、としている(1)

参考資料

  1. 『風土記稿』谷津村高源院

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