崇広館(すうこうかん、1873年 - 1875年)、小学崇広館(しょうがくすうこうかん)は、明治5年(1872)の学制発布を受けて、1873年(明治6)に前川の常念寺に開設された小学校(1)(2)。
開設
明治5年(1872)8月2日の学制発布により、国府津・前川・羽根尾の3ヵ村が連合して小学校教育を行うことになり、翌1873年(明治6)5月1日から、常念寺を代用校舎として小学崇広館が開かれた(3)。酒匂・山王原(東町)・小船には支校が開設された(2)。
(編注)『国府津町誌』は、崇広館は国府津・前川・羽根尾の3ヵ村の連合で開設された、としているが、さんわ会2000によると酒匂・山王・小船の3校は崇広館の支校とのことなので、より広域の連合村会で開設していたように思われる。
表 崇広館とその支校
学区 | 学校名 | 所在地(村) | 校舎 |
46 | 崇広館(本校) | 前川村 | 常念寺 |
42 | (第1支校)酒匂学校 | 酒匂村 | NA |
39 | (第2支校)山王学校 | 山王原村 | NA |
48 | (第3支校)小船学校 | 小船村 | NA |
資料:(1)(2)
1874年(明治7)の教員数は男6人・女0人で、生徒数は男74人、女39人だった(1)。
1875年(明治8)に前川学校(まえかわがっこう)に改称した(2)。
参考資料
- 「足柄県公立小学校表」文部省 編『文部省年報 第2年報(明治7年)』宣文堂、1964 復刻発行、92-102頁
- さんわ会2000:さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、79-80頁
- 国府津町誌編纂委員会『国府津町誌』国府津町、1954、70-71頁