康岳寺康岳寺(こうがくじ)、岩松山は、曽我大沢にある曹洞宗の寺院。本尊は正観音。開山は松田惣領延命寺2世・行室(大永2年・1522没)。江戸時代には延命寺の末寺だった。(1)
仏像
小田原市教育委員会によると、本尊の聖観音像のほかに、室町時代末期の作と推定されている、一木造の薬師如来立像があって、珍しいという。(4)
境内
本堂北側の小祠(弁天社?)境内に弁天社と白山社があった(1)。
参道の石造物群
参道の六地蔵。台座は平成17年(2005)の竣工(5)参道に石像六地蔵、二十三夜供養石塔、庚申供養塔、十一面観音立造、大乗経石経塔などの石造物がある(4)。
二十三夜供養石塔は明治5年(1872)の造立。二十三夜塔は小田原市内では曽我・橘地区で3基が確認されているのみで、西相模では稀と評されている。(4)
土砂災害特別警戒区域
康岳寺の境内の一部(206-H26-01 曽我大沢01-4)は、神奈川県の土砂災害特別警戒区域(急傾斜)に指定されている(2021年3月19日 告示第150号)(2)。
寺紋
寺紋は確認できず。(2019年調査)
年中行事
- 念仏会:毎月第1日曜日14:00~(3)
- 写経会:毎月第4日曜日14:00~(3)
参考資料
- 『風土記稿』
- 神奈川県土砂災害情報ポータル 区域図
- 門前の掲示板の掲示(2022年調査)
- 門前の案内板「康岳寺と石造物群」(2022年調査)
- 六地蔵台座の銘板による(2022年調査)