昌満寺(しょうまんじ)、海江山は、江之浦にある曹洞宗の寺院。本尊は延命地蔵。慶長元年(1596)の創建で、開山は抽山(慶長16年・1611没)、開基は月山昌満庵主。江戸時代には岩村(真鶴町岩)の瀧門寺の末寺で、江之浦の字・赤沢にある観音堂(赤沢観音)の管理をしていた。(1)
開基
開基・月山昌満庵主について、『風土記稿』には事蹟不詳とあるが(1)、昌満寺の墓地内にある大野家の墓誌によると、昌満寺の開基は同家の初代・大野五郎兵衛(法号:月山昌満居士、天正19年(1591)9月12日没)(5)。「庵主」は天正庵の庵主の意かと思われる。
本尊
本尊の延命地蔵は像高9寸(約27.3cm)で、湛慶の作とされていた(1)。
境内
境内に天神社があった(1)。
つつじ園
2012年頃から昌満寺近くの土地(傾斜地、「離れのやど星ヶ山」のBlogによると、蜜柑畑(3))に松井孝之前住職がツツジを植え、2022年現在で約450本のツツジがある。地元の老人会も手入れに協力して整備を進めている。(2)
寺紋
寺紋は柏(四葉)/両山紋。(2019年調査)
土砂災害警戒区域
昌満寺を含むよもぎ沢の区域(41002 よもぎ沢)は、神奈川県の土砂災害警戒区域(土石流)に指定されている(2012年5月8日 告示第291号)(4)。
リンク
- 海江山昌満寺
- NPO法人VYS YOGI「テラヨガ神奈川 江之浦 昌満寺 shuman-ji」テラヨガ、更新時期不明
-
マイナーズ銀次郎「小田原市の【江之浦】を勝手にPR〜通り過ぎるにはもったいない江之浦の魅惑スポット〜#004」YouTube、2021年3月15日
参考資料
- 『風土記稿』
- 「江之浦のつつじ園 花盛り 地域有志が手入れに協力」タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版、2022年4月30日
- 「江の浦・昌満寺のツツジ園」離れのやど星ヶ山 Blog、2018年4月20日、arc.
- 神奈川県土砂災害情報ポータル 区域図
- 2022年調査