昌福院(しょうふくいん)、稲荷山は、東町3丁目にある臨済宗大徳寺派の寺院。本尊は釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩。江戸時代には箱根湯本・早雲寺の末寺だった。(1)
縁起
開山は喜安慶(大永5年・1525没)、開基は道海居士(元弘元年(1331)8月20日没。俗称・事跡は不明)とされている。(1)
『風土記稿』は、開基の没年が開山の没年よりも大分遡るため、安慶は中興の僧だろうか、と推測している(1)。
境内
稲荷神社
境内に稲荷神社があった(1)。
網地蔵
境内に地蔵の銅造があり、上屋が設けられて、網地蔵(あみじぞう)と呼ばれていた。もとは石像で、漁夫の網にかかり、海中から引上げられた像とされていた。のち損壊し、天保4年(1833)に新しく鋳造された。(1)
松の木
2015年頃の写真をみると、参道脇に樹高がかなりある松の木が何本か生えているが(2)、2019年以前に伐採されたもよう(3)。
寺紋
寺紋は本堂屋根の主棟に「丸に三つ鱗」、山門屋根の主棟の表に三つ鱗、裏に「丸に立ち沢潟」(3)。
リンク
- 宗教法人 昌福院、最終更新 2017年3月2日
- 「外国人客、座禅に夢中」タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版、2016年3月19日
- 藤田某「合宿その2。」GCストーリー社員ブログ、2012年8月13日
- 「初心者でも広く受け入れ<昌福院>」マルカル、更新時期不明
参考資料
- 『風土記稿』
- 紋谷幹男「第1738回 昌福院(しょうふくいん)臨済宗大徳寺派/神奈川県小田原市東町」お宮、お寺を散歩しよう、2015年9月14日
- 2019年調査