曽我岸公民館内の1室に安置されている4体の仏像(2)曽我岸 公民館(そがきし こうみんかん)は、曽我岸にある地区公民館

沿革

もともと「地蔵堂」と呼ばれた御堂があった場所で、堂内には地蔵尊のほかに、閻魔薬師淡島の仏像が安置されていた(2)

  • 延宝元年(1673)の古文書に、本尊は石地蔵、創建時期不明としてみえる(2)
  • 風土記稿』のとき、曽我岸村には村持ちの地蔵堂があった(3)

時代の変遷とともに御堂は荒廃し、子供の遊び場になっていたため、須弥壇に安置された諸尊像がいたずらされて、各部位が欠失するなどした(2)

1921年(大正10)に茅葺の御堂が修造された(2)

1923年(大正12)、関東大震災で御堂が倒壊(2)。翌1924年、古材を用いて、地区住民の奉仕により再建された(2)。以後、地域住民や青年団の寄合場所として用いられるようになった(2)

1935年(昭和10)頃、部落内で不祥事が相次いで起きた際に、仏像を損傷したまま放置している祟りだという噂が流れ、部落内が動揺した(2)。そこで仏像を修復し、大供養が営まれた(2)

その後、時代の変化と建物の老朽化により、建て替えて公民館を設立することになった(2)

1969年(昭和44)4月1日に設立(2)。公民館の1室に、地蔵堂にあった4体の仏像が安置された(2)

所在地

曽我岸82(1)(2)

面積・建物

面積 104m2 (2)。木造平屋建(2)

地区ブロック

川東北部(1)(2)

参考資料

  1. 小田原市 文化部 生涯学習課 生涯学習係「地区公民館について」小田原市ウェブサイト、2023年4月14日更新
  2. 小田原市公民館連絡協議会『公民館 市公連40年のあゆみ』同左、1993・平成5年2月、58,77-82頁
  3. 『風土記稿』38 足柄下郡 17 曽我里 曽我岸村 地蔵堂