橘町(たちばなまち、1955年 - 1971年)は、かつて足柄下郡にあった町。
沿革
1955年(昭和30)4月1日、下中村と前羽村が合体合併により町制施行し、橘町が発足した(1)(2:263)。当時の人口は6,697人、面積は8.81km2(2:263)。新町名選定にあたり、住民に一般公募を行ったところ「橘町」が143票/256票(約56%)を占め、審査委員会を設けて諮問した結果、当地は古くから橘みかんの産地で、新町名に相応しいとの回答だったため、新町名に選定された(2:270)。
1967年に県住宅供給公社が事業に着手した小竹での団地造成や、前川飛地の工業化・宅地化の進展に伴って、生活インフラの整備・利用に関して小田原市への依存が進んだことから、1971年4月に同市と合併した(3)。
参考資料
- 「年表」播摩晃一ほか編『図説 小田原・足柄の歴史 下巻』郷土出版社、1994、148-151頁
- 「橘町」『神奈川県町村合併誌 下巻』神奈川県、1959、263-270頁
- 星野和子「橘町との合併」『小田原市史 通史編 近現代』小田原市、2001、II 現代 第3章 町村合併の過程 第3節 都市基盤整備への道、748-750頁