玉泉寺 本堂玉泉寺(ぎょくせんじ)、金剛山は、田島にある臨済宗建長寺派寺院(1)。本尊は釈迦如来(1)。開山は玉仲珊甫(元徳元年・1329没)、中興は如雲宗誾(正保2年・1645没)(1)(4)。江戸時代には鎌倉・建長寺の末寺で、田島村内の稲荷社を管理していた(1)

沿革

正応4年(1291)の創建(4)。開山は『風土記稿』に「玉仲珊甫」(元徳元年・1329没)とあり(1)、『国府津町誌』には「玉仲倫甫」(同年没)とある(4)

創建当初の寺地は字尾崎にあったが、天文13年(1544)4世・柏堂玉樹のとき、1954年当時の寺地に移された(4)

8世・如雲宗誾(正保2年・1645没)のとき、中興・再建された(1)(4)

嘉永2年(1849)2月、地震により堂宇が倒壊(4)。翌年再建された(4)

1923年(大正12)9月、関東大震災により堂宇が倒壊した(4)

境内

本堂

玉泉寺 本堂の扁額本堂は1886年(明治19)に再建された後、(1923年の)関東大震災で倒壊、1929年(昭和4)に再建された(2)

山門

玉泉寺 山門『風土記稿』のとき、山門に、韓人述斎筆の「金剛山」の扁額が掛かっていた(1)

経石

玉泉寺 門前にある経石『風土記稿』のとき、門前に高さ6尺(約182cm)・幅3尺(約91cm)の巨石があった。外国から経文を運んできたときに、船底に積んでいた石で、国府津真楽寺にある名号石と同じものといわれていた。(1)

天神社

『風土記稿』のとき、境内に天神社があった(1)

合同墓

2020年9月12日から、(株)エータイ・永代供養墓普及会と、永代供養付樹木葬(合同墓、墓石なし)、永代供養墓(合同墓、墓石あり)、永代供養付個別墓(契約期間中は個別の墓に納骨し、期間経過後、合同墓に移す)などの取扱いを始めた。宗派不問で、檀家にならなくても埋葬料だけで埋葬を受け付けている。(2)(3)

寺紋

寺紋は、山門に、三つ鱗と「竹輪笹に対雀」(2019年調査)

参考資料

  1. 『風土記稿』
  2. エータイ お墓を探す 神奈川県 玉泉寺
  3. (株)エータイ「神奈川県小田原市、玉泉寺に富士山を望む 永代供養墓・樹木葬を新設し9月12日より販売開始  小田原厚木道路 小田原東ICから車で10分」@Press、2020年9月11日 13:00
  4. 国府津町誌編纂委員会「玉泉寺」『国府津町誌』国府津町、1954、204頁