真楽寺のボダイジュ(しんらくじのボダイジュ)は国府津・真楽寺の境内にあるボダイジュの木(1)(2)(3)。寺の本堂西側、JR東海道線の線路の南側にあり、周囲は一段高く石垣で囲まれている(1)(3)。
市の公式サイトによると、菩提樹は株元で3幹に分かれ、そのうち2幹が分岐して双幹となり、計5幹から成っている(1)。(現地で見たときに、幹周り2mを超えるような太い幹は無かった気がする(3))
『風土記稿』には「親鸞(1173-1262(4))手植のものと云〔囲七尺(約212cm)〕」とある(2)。
市の公式サイトは、『風土記稿』の記述から、当時は単幹だったと推測し、今から(1981年から?)130年ほど前に(1851年頃に)寺で火災があって、木も損傷して幹の部分が枯れて株だけが生き残り、ひこばえが成長して現在の木になった、と推測している(1)。
樹齢は360年位と推定されており、市の公式サイトは、親鸞が手で植えたか断言できない、としているが(1)、1981年の360年前は1621年で、親鸞は13世紀中頃に死去しているので、親鸞が植えたものではない、と考えられる。
1981年(昭和56)3月30日に市の天然記念物に指定された(1)。(寺伝の不確かさからしても、実際に木を見た印象からしても、指定の理由がよく分からない)
主な計測値
調査 年 |
樹齢 (年) |
樹高 (m) |
幹周 (m) |
枝張 (m) |
資料 |
1981 | 360 | 約12.0-16.0m |
2.23m 2.20m 1.00m |
東西13 南北13 |
(1) |
リンク
- 「小田原市国府津 真楽寺のボダイジュ」小田原の端々、2018年6月6日
参考資料
- 小田原市文化部文化財課「天然記念物・眞樂寺のボダイジュ」小田原市公式サイト、最終更新 2021年7月20日
- 『風土記稿』国府津村 真楽寺 菩提樹
- 2022年調査
- 「親鸞聖人の生涯」真宗大谷派東本願寺、更新時期不明