真福寺(しんぷくじ)、瑠璃山薬師院は、早川にある真言宗東寺派の寺院。本尊は不動明王。開山は覚応(長暦元年・1037没)で、万寿元年(1024)の創建。江戸時代には国府津・宝金剛寺の末寺だった。(1)
沿革
創建当初は「早川山如意輪寺東照院」と号した(1)。
その後、「大王山宗臨寺吉祥院」と改称した。中興開山は鎮海(文永4年・1267没)。(1)
更に天文21年(1552)に今の号に改めた(1)。
什宝
北条氏直の禁制書1通を所蔵していたが、『風土記稿』のときには失われていた(1)。
境内
薬師堂
境内の薬師堂には薬師如来座像が安置されていた。像高1尺3寸5分(約40.9cm)で、行基作とされていた。寛永6年(1629)の鰐口が掛けられていた。(1)
早川観音
土砂災害特別警戒区域
真福寺の境内の一部を含む早川5-2の区域(206-H26-310 早川5-2)は、神奈川県の土砂災害特別警戒区域(急傾斜)に指定されている(2021年3月19日 告示第150号)。(2)
シダレザクラ
境内にシダレザクラの木がある(3)。
神社
江戸時代には、早川村に3つあった山神社のうち1つと、神明社を管理していた(1)。
寺紋
寺紋は「丸に五三桐」(2019年調査)、東寺雲(写真参照、2022年調査)。
リンク
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ブナの森『東京・神奈川の庚申塔』
- 「早川892 真福寺早川観音(1)」2021年2月1日
- 「早川892 真福寺早川観音(2)」2021年2月2日
- 「早川892 真福寺早川観音(3)」2021年2月3日
- 「早川892 真福寺早川観音(4)」2021年2月3日
- ドクターキムル「真福寺(早川観音)(小田原市早川)」4travel.jp、2020年4月2日
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小田原の端々
- 「小田原市早川 真福寺のタブノキ」2018年5月23日
- 「小田原市早川 真福寺の目石」2012年4月13日
- のびたりょう「初夏の真福寺を訪ねて」YouTube、2017年6月8日
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yummy21、小田原な日々
- 「小田原市早川 真福寺のイトヒバとタブノキ」2012年4月29日
- 「小田原市早川 真福寺のしだれ桜」2012年4月11日
参考資料
- 『風土記稿』
- 神奈川県土砂災害情報ポータル 区域図
- 小田原市文化部文化財課「天然記念物 ・長興山の枝垂桜」小田原市公式サイト、2011年7月6日