石地蔵跡(いしじぞうあと)は、入生田・紹太寺の境内にあったとされる「石地蔵」の跡地(2)。石段の参道の途中に、小田原市教育委員会が立てた案内板がある(3)。
同案内板によると、かつて案内板付近に、黄檗宗の中国的な姿をした、像高2.5mの石造の地蔵菩薩坐像が祀られていた(2)。
『風土記稿』には、紹太寺境内の「祠堂」に地蔵像が安置されており、(同寺2世)超宗書の「円明殿」の額が掲げられていたことがみえる(1)。
市教委の案内板によると、石地蔵は、稲葉正勝死去時に殉死したその家臣・塚田正家を供養するものだった(2)。
1878年(明治11)に箱根湯本の正眼寺に移され、案内板設置当時も同寺の境内に祀られていた(2)。
参考資料
- 『風土記稿』入生田村 紹太寺
- 小田原市教育委員会「石地蔵跡」現地案内板、設置時期不明、2022年閲覧
- 2022年調査