神明社旧址(しんめいしゃきゅうし)は、下新田(南鴨宮3丁目)にあった神明社の跡地。
沿革
『風土記稿』のとき、下新田村には村持ちの神明社があり、村の鎮守とされていた(1)。例祭は旧暦6月20日だった(1)。
1911年(明治44)に、下新田295・296番地にあった神明社は、鴨宮の加茂神社に境内社として合祀され、跡地は加茂神社の所有地となった(2)。
旧址
1967年(昭和42)の区画整理事業により、下新田144番地-1の加茂神社所有地と下新田295・296番地は、合わせて南鴨宮3丁目の39-2と40-11の2区画に変更された(2)。
39-2の土地は、1976年(昭和51)5月に小田原市が費用を負担して神明社遺跡の碑が建立され、公園化された(2)。
40-11の土地は、(時期不定で)周囲をフェンスで囲み、梅や柿などを植樹して年に数回旧神明社の氏子総代が除草や剪定をしていたが、固定資産税(年額48,200円)は加茂神社が納付していた(2)。そこで1992年(平成4)6月16日から同地を貸駐車場として加茂神社が維持管理する交渉が行われ、1996年(平成8)2月18日に(旧神明社の氏子との?)覚書調印がなされた(2)。
参考資料
- 『風土記稿』36 足柄下郡 15 成田庄 下新田村 神明社
- さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、56-62頁