神明神社(しんめいじんじゃ)は、南鴨宮1丁目にある神社(1)。2021年1月1日現在、神社本庁傘下の被包括宗教法人(1)。
沿革
神明神社の由緒書によると、寛永2年乙丑(1625)3月に、新田村の総鎮守として有志が宗我都比古神社の神主・宗我播磨介広之に要請し、伊勢大神を勧請した(4)。
また中新田の旧家・天野時光家の家譜には、元和4年(1618)に天照皇大神宮を同家の氏神として分祀したとされており、また同家の居住地は慶安3年(1650)に中新田村を称したとされている(4)。
『風土記稿』のとき、中新田(南鴨宮1)には村持ちの神明社があり、村の鎮守とされていた(3)。
明治維新の時、皇室に憚って、祭神を天照大神から大日霎之命(おおひるめのみこと)に変更した(4)。
1911年(明治44)3月に神饌幣帛料供進神社に指定された(4)。
境内
境内地(旧住所:中新田222ないし新田222の1)はもともと社有地だったが明治の地租改正のとき官有地となった(4)。
本殿 1980年(昭和55)に再建された(4)。屋根は銅板葺き(4)。
拝殿 1940年(昭和15)ないし1941年(昭和16)の建立(4)。屋根は銅板葺き(4)。
神輿
1935年(昭和10)に、国府津の菅原神社から神輿を譲り受けた(4)。この神輿は、1914年(大正3)4月に東京の日本橋小伝馬町(1-9 太田屋 竹井芳太郎)で製作されたもの(4)。1991年(平成3)4月に東京・浅草の宮本重義に依頼して修理が行われた(4)。
年中行事
『風土記稿』によると、中新田村の神明社の例祭は旧暦6月16日だった(3)。
月日 | 祭礼名 |
1/1 | 歳旦祭 |
2/17近い日曜日 | 初午祭・祈年祭 |
4/3 | 例祭 |
11/15前の日曜日 | 七五三祭 |
11/23 | 新嘗祭 |
12/31 | 大祓 |
資料:神奈川県神社庁(2)
リンク
- 日室大樹「「神明神社」(小田原市南鴨宮)」『相模の社を巡る』2014年3月23日
- YouTube「小田原 神明神社」の検索結果
参考資料
- 神奈川県ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 宗教法人 > 宗教法人について > 神奈川県知事所轄の宗教法人 > 宗教法人名簿(令和3年1月1日現在) > その他1 宗教法人名簿(PDF:708KB)
- 神奈川県神社庁ウェブサイト>神社詳細>神明神社、更新時期不明、2023年2月10日閲覧
- 『風土記稿』
- さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、63-64頁