福泉寺 本堂福泉寺(ふくせんじ)、華岳山は、城山1丁目にある曹洞宗の寺院。本尊は釈迦如来。開山は巨山秀壡(文明9年・1477没)、開基は陽林宗春居士(姓氏不詳、文正元年(1466)12月9日没)。江戸時代には早川・海蔵寺の末寺で、谷津村(城山)の大稲荷社と田中稲荷社の管理をしていた。(1)
沿革
『全国寺院名鑑』に、中興開基は三浦導寸とある(4)。
9世・雷山沢随のとき、小田原城主に説いて、大稲荷神社を建立(4)。正徳元年(1711)に社領70石を下賜され、同社の別当職を務めた(4)。
明治初年(1868)の神仏分離令のとき、同社の神体を寺内に移置(4)。
(1923年・大正12)関東大震災で倒壊(4)。
1933年(昭和8)、22世・俊雄のとき再建され、1970年当時に至る(4)。
仏像
本尊の釈迦如来像のほかに、西国・秩父・坂東の百観音の模像が安置されていた(1)。
江戸末期作の、三面六臂の馬頭観音木像などの観音木像15体があった(4)。
境内
福泉寺 境内の案内図1970年当時、境内は757坪(約50m四方)、建物は本堂53坪(約13.2m四方)、開山堂、弁天堂、庫裡55坪(約13.5m四方)、ほか2棟があった(4)。
弁天社
『風土記稿』のとき、境内に弁天社があった(1)。2022年現在、境内には「満願弁財天尊」の社がある(5)。
満願弁財天尊(弁天社)
白山社
『風土記稿』のとき、境内に白山社があった(1)。
土砂災害警戒区域
福泉寺の境内の一部を含む城山1丁目3-2の区域(206-H26-146 城山1丁目3-2)は、神奈川県の土砂災害特別警戒区域(急傾斜)に指定されている(2021年3月19日 告示第150号)(2)。
年中行事
落語会
2021年3月28日に古今亭駒治、同年11月7日に桂文治、2022年4月16日に林家たけ平による落語会が開催された。入場料は、事前予約の場合 大人2,000円 小・中学生 1,000円、当日券は500円増。(3)
寺紋
福泉寺本堂の扁額寺紋は三つ巴/卍。弁天社に三つ鱗。(2019年調査)
参考資料
- 『風土記稿』
- 神奈川県土砂災害情報ポータル 区域図
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オフィスマツバ
- 「小田原福泉寺 林家たけ平 独演会」最終更新 2022年4月16日
- 「小田原福泉寺 桂文治独演会」最終更新 2021年11月7日
- 「古今亭駒治 小田原 福泉寺落語会」最終更新 2021年3月28日
- 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.420
- 2022年調査