福田寺(ふくでんじ)、飯田山安養院は、飯田岡にある東寺真言宗の寺院。本尊は薬師如来。開山は恵伝で、保延2年(1136)の創建。(1)
『風土記稿』の頃には、国府津・宝金剛寺の末寺で、中曽根村の鎮守・稲荷社と太神宮の管理をしていた(1)(7)。
沿革
1873年(明治6)に、明治5年(1872)の学制発布を受けて、飯田岡学校が開かれた(6)。
1923年(大正12)関東大震災で本堂倒壊(2)
1926年(大正15)仮堂建設(2)
1934年(昭和9)福田寺に生まれた山崎秀源が富水の水源地建設反対運動を主導。足柄騒擾事件の前に福田寺で反対派集会が開かれた(4)(5)。
1988年(昭和63) 本堂建立(2)
1989年(平成元)10月 本尊遷座(2)
2014年(平成26)納骨壇形式の納骨堂が完成(2)(3)
什宝
本尊の薬師如来像と前立の十二神像があり、どちらも弘法大師の作とされていた(1)。
福田寺だより
1986年(昭和61)6月の創刊号から、1988年(昭和63)12月の第11号まで季刊で、その後は毎年12月発行の毎年刊行で2021年(令和3)の第44号まで、「福田寺だより」を刊行している(福田寺ウェブサイト)(2)。
岸好猛巡礼記
住職と縁のあった大磯町在住の東寺遍路行者・岸好猛のアジア各地の巡礼記を監修・発行している(福田寺ウェブサイト)(2)。
寺紋
寺紋は三つ鱗。(2019年調査)
リンク
- 福田寺 ウェブサイト
- 「小田原市飯田岡 福田寺の高瀬舟」小田原の端々、2011年10月6日
参考資料
- 『風土記稿』
- 福田寺 ウェブサイト
- 「(PR)小田原の古刹に納骨堂が完成」タウンニュース 小田原版、2015年4月18日号
- 穂坂正夫「山崎秀源先生頌徳碑」富水西北史談会 編『ききがたり 富水西北の歴史 第1巻』富水西北公民館、1984・昭和59、74-76頁
- 「足柄村騒擾事件」神奈川県警察史編さん委員会 編『神奈川県警察史 中巻』神奈川県警察本部、1972、380-387頁
- 松蔭良子「教育の今昔」富水西北史談会 編『ききがたり 富水西北の歴史 第1巻』富水西北公民館、1984・昭和59、65-72頁
- 『風土記稿』35 足柄下郡 14 成田庄 中曽根村 稲荷社・太神宮