紙本着色 西洋童子像(しほんちゃくしょく せいようどうじぞう)は、国府津宝金剛寺が所蔵している、修道服姿の西洋童子とその足元の犬を描いた初期洋風絵画の1作品。(2)

日本における初期洋風絵画は、キリスト教の布教が盛んだった桃山時代から江戸時代初期にかけてセミナリオなどで描かれて流行した。その後、キリスト教の布教が禁止されるに及び、キリシタンの嫌疑を免れるため、寺院に寄進された例が多かったと言われている。(2)

宝金剛寺蔵の絵画についても、詳しい伝来は不明で、「稚児文殊像」として今に伝えられた。岩絵具で和紙に書かれており、日本人の絵師によって描かれたと考えられている。(2)

2009年(平成21)に市の有形文化財に指定された。(2)

参考資料

  1. 國府津山 寶金剛寺 本尊・寺宝 仏画・古文書
  2. 小田原市文化部文化財課「絵画・紙本着色 西洋童子像」小田原市公式サイト、最終更新日 2017年11月17日