蓮船寺(れんせんじ)、惺雄山は、城山3丁目にある日蓮宗の寺院。本尊は三宝の諸尊と大黒天。永正2年(1505)2月の創建で、開山は蓮行院・日船(永禄2年・1559没)、開基は後北条氏の家臣・井出内匠正国(法名:先光院随全日清、天正8年(1580)8月3日没)。江戸時代には、はじめ武州・池上本門寺の末寺で、のち鎌倉・妙本寺の末寺となった。(1)
沿革
寛文12年(1672)の板橋村の村鑑には、池上本門寺の末寺としてみえる(1)。
什宝
大黒天像
本尊のうち大黒天像は像高8寸(約24cm)で、日像の作とされていた(1)。
境内
日船の墓
境内に開山・日船の墓碑があった。享保13年(1728)7月に北条遠江守氏朝の家臣・井出半左衛門信当が建立したもの。(1)
千響庵
境内に「千響庵」と号した茶室がある(2019年調査)。
土砂災害警戒区域
蓮船寺の境内の一部を含む城山3丁目8-2の区域(206-H26-108 城山3丁目8-2)は、神奈川県の土砂災害警戒区域(急傾斜)に指定されている(2016年9月16日 告示第421号)(2)。境内の東側が総構の空堀になっている故(2019年調査)。
寺紋
寺紋は日蓮宗橘。(2019年調査)
リンク
- 蓮船寺
- 日蓮宗ポータルサイト 小田原七福神 大黒天 蓮船寺
- 小田急 > 小田急沿線自然ふれあい歩道 > 小田原駅~箱根板橋駅コース(pdf)、2020年2月13日
- 田代道彌「小田原城さんぽ [190] お鐘の台『蓮船寺』」まちの情報紙ポスト、2018年10月5日
- 著者不明「惺雄山 蓮船寺 ~小田原七福神 大黒天・2018年~」『御朱印たび』2018年1月10日