蓮華寺(れんげじ)、千葉山は、千代にある日蓮宗の寺院。本尊は釈迦多宝と宗法の諸尊(1)或いは一塔両尊(9)。文永11年(1274)の創建で、開山は中老・日弁(応長元年・1311没『風土記稿』に「慶長元年」とあるが訂した)。江戸時代には下総中山・法華経寺の末寺だった(1)。
沿革
もとは天台宗の学寮で、「蓮華院」と号した(9)。
開祖の中老僧・日弁が「一乗山蓮華寺」と改め、のち経文により、現在の山号(千葉山)に改称した(9)。
『風土記稿』は、山号の「千葉山」は、千代村の古名:千葉郷に由来するとしている(1)。
中興開基は、徳川家康の小姓から大久保忠世の家臣となった松平十郎左衛門忠勝(2)。
慶安2年(1649)に、村内に寺領9石3斗余の御朱印を下賜された(1)。
什宝
境内
1970年当時、境内は638坪(約45.9m四方)、建物は本堂34坪(約10.6m四方)、庫裡ほか3棟(9)。墓域は150坪(約22.3m四方)(9)。
番神堂
境内に番神堂があった(1)。
鐘楼
鐘楼の鐘は元禄元年(1688)の鋳造だった。この鐘は、板橋・妙福寺のものだったが、元禄10年(1697)に蓮華寺が購入したもので、妙福寺時代の序銘が残っていた。(1)
寺紋
ヨガ
2014年9月25日に蓮華寺で「ゆったりお寺ヨガ@蓮華寺」と題してヨガのレッスンを受けるイベントが開催された(8.1)。2020年11月27日までに249回開催(8.2)。2020年いっぱい、252回で同名での開催は終了することになった(8.2)(8.3)。
2021年から「ママトレ~お寺でフィットネス~」「お寺de健康ヨガ体操」と題して活動を開始(8.3)。2022年5月10日に開催予定の「お寺de健康ヨガ体操」は vol.51 とされている(8.4)。
SDGsパートナー
2021年に蓮華寺・羽田鳳照住職が開催していたフィットネス教室、ヨガ体操教室、写経会、プログラミング教室などの事業がSDGsの目標の1つ「住み続けられるまちづくりを」に合致しているとして、おだわらSDGs実行委員会により「おだわらSDGsパートナー」に登録された(4)。
2021年12月26日には、上府中地区まちづくり委員会との共催で、地域の小学生約30人の学習指導などを行うイベント「まなびや はちす」を開催した(5)(6)。
リンク
- facebook 千葉山蓮華寺
- Instagram 小田原市蓮華寺
- 日蓮宗ポータルサイト >千葉山蓮華寺 (最終更新2022年3月12日)
- まち寺 千葉山蓮華寺(運営:一般社団法人寺子屋ブッダ)
参考資料
- 『風土記稿』
- 小田原市文化部文化財課「古文書・蓮華寺文書」小田原市公式サイト、2013年5月31日
- 「小田原市千代 千葉山 蓮華寺 (れんげじ)」小田原な日々、2013年7月15日
- 「神奈川3 蓮華寺SDGsモデル事業に選定」日蓮宗新聞社、2021年5月6日
- 「おだわらSDGsパートナー登録式を行いました!(令和3年7月1日登録)」おだわらSDGs実行委員会、2021年7月1日、arc.
- 「蓮華寺副住職で、子どもの居場所づくり事業「学びや はちす」を企画した 羽田鳳竜(はだほうりゅう)さん」タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版、2022年1月22日号
- 「居場所づくり、学習支援も 蓮華寺で「学びや はちす」」タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版、2022年1月15日号
-
ヨガ関連
- 「「ゆったりヨガ@蓮華寺」はじめます!」日蓮宗ポータルサイト > 千葉山蓮華寺、2014年7月25日
- 「【ゆったり寺ヨガ@蓮華寺】に関して大切なお知らせ」日蓮宗ポータルサイト > 千葉山蓮華寺、2020年11月27日
- 「ココロとカラダに元気と癒しを」日蓮宗ポータルサイト > 千葉山蓮華寺、2020年12月15日
- 「【れんげじ学び舎】健康ヨガ体操 vol.51」日蓮宗ポータルサイト > 千葉山蓮華寺、2022年4月28日
- 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.422