酒匂不動尊 - 小田原

酒匂不動尊（さかわふどうそん）ないし酒匂不動院、成田山不動明王小社は、酒匂にある真言宗（智山派）の寺院。

由緒

酒匂不動尊同院のウェブサイト・ブログによると、1888年（明治21）に成田山新勝寺の行者・海老原得が不動明王を勧請して「酒匂水行堂」を建立し、また「成田新海講」を開いたのが始まり⁽¹⁾⁽²⁾⁽⁵⁾。

『風土記稿』の酒匂村の項によると、村内には南蔵寺持の不動堂と虚空蔵堂の除地があり、2つとも元禄6年（1693）の地震で破損した後、19世紀前半に至るまで再建されず、除地のみが残っているとあるので⁽⁶⁾、酒匂不動尊と関係ありそうに思うが、詳細は不明。

本堂の扁額

扁額の銘「大願成就　不動尊　〔相模国足柄上郡狩野／明治廿八未年（1895）一月日〕願主小松萬吉」

境内には井戸が2つあり、1つは飲料水に、もう1つは水行堂での滝行に使用されている⁽²⁾。

境内の「幸せ地蔵堂」に「幸せ地蔵尊」が祀られている⁽⁴⁾。

毎月28日の不動明王の縁日に、護摩焚きが行われている⁽³⁾。

向拝の格子天井に描かれた信者のものらしき家紋以前は複数の講があり、毎年5月に講社の信者と成田山に参詣していたが、2016年当時、講は「小田原新海講」1社のみとなっている⁽⁵⁾。

2022年も5月に成田山参詣が行われる予定だが、コロナで中止の場合あり⁽³⁾。

寺紋は輪宝、地蔵堂は卍（2022年調査）。