長善寺長善寺(ちょうぜんじ)、金峰山は、東大友にある曹洞宗の寺院。本尊は釈迦如来。開山は宝室宗珍(文亀2年・1502没)。江戸時代には上曽我・瑞雲寺の末寺で、東大友の厳島弁天社を管理していた。(1)
沿革
寺伝によると、建仁2年(1202)に、この地方の領主だった大友左近将監能直の開基により建立され、大友山長善寺と号した他宗の寺院だった。その後、衰微し、文明17年(1485)に笠原越前守が中興開基となり、宝室宗珍を中興開山として再建し、曹洞宗に改宗した。(2)
境内
白山神社
境内に白山神社があった。(1)
長善寺文書
長善寺 本堂長善寺に残されていた古文書のうち2件が1978年(昭和53)に小田原市の文化財に指定されている。(2)(3)
- 北条氏 虎印判状:笠原越前守宛:長善寺の案内板によると、丁丑(天正5年・1577)、長善寺の中興開基・笠原越前守の土地取得に関する諸役免除の書状(後北条氏 虎印判状)(笠原越前守が中興開基したとする時期と、年代が合っていない)。市のウェブサイトの説明では、笠原越前守の土地取得に関する諸役について北条氏が裁定した書状。
- 北条氏 虎印判状:長善寺宛:天正13年(1585)7月23日、笠原越前守が長善寺に寄進した寺領について諸役免除の書状。
地蔵まつり
2008年 - 2019年にかけて、長善寺で地蔵まつりが行われており、平塚帝会の主催で小田原球場ないし永塚観音から長善寺ないし小田原球場への「神輿渡御」が行われている。2011年が本来30回目とあるので、1981年頃から開催されてるもよう。2011年は東日本大震災で中止。(4)
寺紋
寺紋は両山紋。(2019年調査)
参考資料
- 『風土記稿』
- 長善寺の案内版(2019年調査)
- 小田原市文化部文化財課「古文書・長善寺文書」小田原市公式サイト、最終更新 2021年7月5日
- まいてぃ's どっこいHP > 神輿写真館(その他) 神奈川県内 小田原市、最終更新 2020年5月24日、arc.