2021年12月5日夜、小田原市内ウメコで開催された、盛り土規制を考える市民らの集会で、「熱海市盛り土流出事故被害者の会」の瀬下雄史会長が講演した(1)(2)

瀬下会長は、2021年7月に静岡県熱海市伊豆山で発生した大規模土石流により、同地で暮らしていた両親の自宅が倒壊し、母親を亡くした。被災者・遺族による「被害者の会」を設立し、2007年から土石流の起点となる土地で不法に盛り土を行っていた小田原市内の不動産管理業者を刑事告発し、また民事訴訟を提訴した。(1)(3)

集会は、近年、土砂の不法投棄に悩まされてきた早川の自治会などが企画し、神奈川県議会議員や小田原市の住民の呼びかけで実現した(2)(3)。集会には100人以上が参加(2)。瀬下会長は、再発防止のためには、情報の収集や、住民が団結して行政や業者に毅然と対応することが重要と語った(2)

集会では、小田原市内での盛り土の実態や、市民が盛り土問題について考える組織を立ち上げて、市に対して条例の強化を求める陳情などを行っていくことも報告された(1)(2)

資料

  1. カナロコ「声上げて「人災」防げ 熱海土石流の遺族、小田原で講演」神奈川新聞、2021年12月6日 21:01
  2. ShizLIVE「熱海土石流 被害者の会 会長が語る 遺族の思い(静岡県)」静岡放送、2021年12月6日
  3. 毎日新聞 神奈川地方版「熱海土石流、被災者講演「住民が声上げ、防止を」」毎日新聞、2021/12/7