2013/11/3(日)朝、大島観光協会に立ち寄りました。8時前だったので事務所はまだ営業開始前でしたが(営業時間は8:30~17:00)、窓には伊豆大島台風26号被災状況マップの大判地図が掲示されていました。

<<観光協会に掲示された「伊豆大島台風26号被災状況マップ」>>

 

この地図は昨年開催された伊豆大島マッピングパーティに参加いただいた方々をはじめ、全国各地の地図に関わるエンジニアの皆さんが、災害発生直後から夜を徹して作成し続けてくださったものです。大判の紙地図の印刷にあたっては有志の印刷会社さんのご協力もありました。また、Open Street Mapの作成技術を身に着けられている(稀有な存在!)大島観光協会の岡田雅司さんも、現地の情報を踏まえ数多くの情報を書き込んでいます。

 

 現地ではA3版に印刷したものをチャック付のビニール袋に入れ、書き込みをしながら、崩落箇所や道路通行止め箇所の確認等に活用いただいているとのことです。

<<現地でのマップ活用例>>

 

私もネット上では拝見していましたが、あらためて現地に立ち、大判の地図を見ると、ネットとは違うわかりやすさがありました。大きな被害を受けた地域の範囲や地形との関係などが体感的によくわかります。一方で、島のすべてのエリアが大きな被害を受けてしまったわけではないこともよくわかります。実際、島内でも被害がほぼなかった、あるいは少なかった地区の皆さんが、被害の大きかった地区の家屋や店舗の復旧に一丸となって協力されています。こういったことが客観的、視覚的に把握できるというも地図の力だと感じました。

 

このマップは、大島を思う数多くのエンジニアの方々の心が結集した賜物であると感じました。これから復旧、復興のための活動が続けられていくことになると思いますが、ぜひ今後もこのマップが活用されていくことを切に願います。

 

【続く】