トマト家 中島 洋司さん について知っていることをぜひ教えてください

なぜトマトに興味をお持ちになったのですか?

 

 トマトに興味を持ったのは、岩見沢の高校を卒業する時に、もともと進路は飛行機の整備を勉強する専門学校に行きたかったけど、色々事情があって行けなかった。代わりに紹介されたのが、農業関係を勉強する専門学校で、あまり興味はなかったけれど農家である親のすすめもあって、その専門学校に入学しました。

 そこは農業の専門学校だから、いろんな野菜の栽培を勉強する中にトマトも入っていました。深くトマトのことを知っていくとトマトの生育していく姿が凄くキレイだなと思って、ある冬の朝にトマトを栽培しているハウスでトマトのにおいを嗅いで、そのにおいがとても好きでどんどん興味を持ち始めました。

 

とまと家という職業は世界に何人いますか?

自分が知る限り一人です。

 

とまと家になるために留学して学んだことはなんですか?

今まで自分が知らなかったトマトの魅力を知りたくて、日本にいる限り、海外のトマトの魅力を知れないので、現場に行ってトマトの魅力を学びました。

 

日本のトマトと世界のトマトに違いはありますか?

日本のトマトと比べて、南米のトマトは酸っぱくておいしくないです。

 

とまと家は冬にどのような活動をしていますか?

北海道は冬にトマトの栽培ができないので、とまぴん(トマトのゆるキャラプロデュース)の仕事をしています。

 

なぜ、とまと家という職業を創ったのですか?

人と同じことをするのが好きじゃなくて、トマトは好きだけれど絶対トマトの農家にはならないと決めていて、でもトマトの仕事がしたくてとまと家という職業を創りました。

 

トマトのおいしいく食べられるレシピはなんですか?

トマトスライスに砂糖をかけて食べるのが、甘さが増しておいしいです。

 

これからどのような活動をしていきたいですか?

 いろんなかたちでトマトを紹介できる場を作りたい!魅力を知ってもらいたい!例えば、都心部のビルの上で紹介したいです。

 街外れではなく、街中でも来てもらいやすいビルの屋上でトマトの魅力を知ってもらいたいです。

あと、育てる楽しさをみんなに伝えたい。

自分で一から夢を持って努力すれば叶えることができます。そのことを知ってもらいたいです。

「とまと家」は今までにあるものではないので、なかなか認知してもらうのが難しい。

今はまだ実績や人から認めてもらえるような結果はありませんが、活動を広めていくためにこれから頑張っていきます。

 

ミニトマトと大きなトマト、どちらが好きですか?

 大きいほうのトマトです。僕はトマトが生育する姿が綺麗だと思っているのですが、トマトを綺麗に育てるのって知識や経験が必要で、実はすごく難しいんです。

育て方が果実の大きさや形状に顕著に表れるのが魅力だと思いますね。

 

とまと家としての収入源は?

 とまと家の活動で収入を得る方法はいくつかあります。まず、農家さんのように自分でトマトを栽培して収穫して販売すること。次に講師としてトマトの栽培方法を教えること。最後にとまぴん(ゆるキャラ)をイベントに呼んでいただき、出演料を頂くとか、グッズの売り上げもあります。

 

いま、自分の農園は持っているんですか?

 農園はありません。

 畑ではなく都会でトマトを栽培することをテーマにした活動を行っていて、企業さんやビルの持ち主さんに協力していただいて栽培しています。

僕は以前勤めていた会社(種苗会社)を退職してすぐに海外(ペルー)にトマトの勉強をしに行き、去年帰ってきました。ですから栽培はまだ試験的な部分もあり、今年の春から本格的に挑戦したいと考えています。

 

どんなとき、とまと家として活動をしていてよかったと感じますか?

自分が育てたトマトを見て「綺麗だね」とか、そのトマトを食べて「おいしい」と言ってもらったときももちろんですが、『とまと家』を仕事として新しく認知してもらって、その活動を通して多くの人たちが驚いてくれた時が特に嬉しいですね。

 

ほかの人が作ったトマトを食べたときに何か思うことはありますか?

自分も栽培して販売したいなと思います。今は安定して栽培や販売を行うことができていないので、そういったことに憧れます。

 

編集後記

 今回の取材を通して、生徒たちが取材をしていくなかで、最初は緊張して表情も硬かったのですが、話が盛り上がるにつれて良い表情になっていった事がなによりも印象に残っています。中島さんが経験した話に、生徒が驚いている様子や共感している様子から、もっと多くの大人と会話をして欲しいと感じました。普段やらないことや、できないことから学ぶ成果は大きいと実感しました。中島さんとには、本校の多くの授業に協力して頂き、今回も快く取材を引き受けてくださりました。ご協力頂き誠にありがとうございます。これも、人と人の繋がりだなと感じます。生徒がもっと外に目を向けて多くの事にチャレンジする大人に成って欲しいと願います。

 

商業科教諭 牧野 

 

 

取材生徒

よくわかる商業と経済受講生徒(平成26年度)

 

佐藤 亜美

田中 勢麻

福田 玲

中田 詩絵莉