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僕とメディア局と大通高校

~中学から現在に至るまで~

                            2年次 午前部 佐々木 誠也

 

 「高校生がFMラジオ!?」 

 

 小学校、中学校で放送局に所属していた僕は、「高校に入学してからも同じような活動を続けたい」と思い、もし大通高校に入学したら放送部・新聞部・編集局が全てひとつになったような生徒会の外局「メディア局」に入ろうと決めていました。

 

 僕がメディア局の存在を知ったきっかけは、まだ進学する高校が決まっていなかった中学校3年生の夏、大通高校の学校説明会に行った時です。

学校のパンフレットの中に、こんな広告が挟まっていました。   

 

                                    

 

                   

 「高校生がFMラジオ!?」 と驚きだった。この広告に興味を持ち、「僕もラジオをやってみたい」「メディア局に入りたい」と思い、大通高校に入学しようと決めました。

 

自分には大通高校しかない

 

 中学校3年生の秋、第一志望校を大通高校に決めましたが、僕はタイミング悪く難病を発症し、受験の時期が近付いている10月から4月初めまで入院、3月下旬には手術をしました。

「このままでは4月から元気に高校に通うことは難しいかな・・・」ととても不安でしたが、大通高校の特色として「自分で時間割を作って、自分のペースで学ぶ事ができる」というところや、「登校する上で心配な事や悩み事があっても、外部からスクールカウンセラーやキャリアカウンセラーの方々が生徒たちの支援してくれる」など、心身に不調や障がいがあっても安心して多人数の中で学ぶことができることを知り、「自分の体調と相談して無理せず通う事ができそうだし、メディア局の活動もしてみたい、自分には大通高校しかない」と思い、入院中の2月に病院から外出許可をもらい、自己推薦入試を受け第一希望の午前部に合格しました。

そして、4月には無事退院して大通高校に入学することができました。

 好きなことだけできるわけではない。

 

 入学して間もなく、大通高校に入学するきっかけとなった「メディア局」へ入局するため、お昼休みに週2回行われているメディア局の定例会へ見学に行き、すぐに入局届をもらって顧問の先生へ提出しました。

 その後、希望していたラジオのメンバーに加わることができ、5月からFMアップルの番組「大通つうしん」(現在番組は終了)に出演させてもらい、1年次の早い時期からラジオデビューすることができました。

 

ここで大きな事に気がつきます。

 

ラジオでレポーターやパーソナリティの先輩方が放送中に話している内容は大通高校で行われている日常的な活動や行事の報告、部活動の大会報告などなど、それらのトーク内容は事前に先生や生徒、関係者の方々などに取材をして、その内容をラジオで話せるようにしっかりとまとめておかなければならない。

さらに、取材してまとめた内容はメディア局ブログで発信したり、行事やイベントなどが行われた際には写真を撮って、行事の記録もしなければならない。学校祭では機材管理・機材運用なども行う・・・・。

 

「ラジオをしたいから」という理由だけで入局した僕には少し衝撃的でした。

 しかし、メディア局は他の学校でいう放送部・新聞部・編集局が全てひとつになったような「生徒会の外局」なので、部活動やサークルとは違います。

 

 「好きなことだけできるわけではない。それ以外の仕事やあまり関心のない事にも挑戦するからこそ、自分のやりたい仕事ができるんだ」。

これは自分が将来社会人になって、なりたい職業に就く事ができた場合でも同じなのではないかと感じました。

 

 

「挑戦できるチャンスがたくさん」

 

 メディア局員としての自覚を持ち、ラジオ以外の仕事にも挑戦するようになり、ラジオやブログのネタとなる取材や、学校祭での司会、雪まつり会場の交通安全アナウンスなど、メディア局員として様々な事に取り組んでいます。

 ラジオでは現在「大通つうしん」の後継番組としてFM81.3MHz(さっぽろ村ラジオ)で毎週放送している「IRODORI~大通つうしん~」では僕はメインパーソナリティを務めています。

 

「ラジオをやりたい」から「ラジオを通して大通高校の広報活動を行って、中学生や外部の方々に自分たちの通っている高校のすごい所や良い所を知ってもらいたい」と、ラジオ活動に参加している理由もメディア局に入る前と現在ではすっかり変化していました。

ラジオを聞いた事がきっかけで「大通高校を受験しよう」とか「メディア局に入ってみたい」と思ってくれる中学生がいればとても嬉しいです。

 

 メディア局員として、日常生活や行事などで様々な仕事を経験したり、先生方や外部の方々とのつながりが増えるなど、多くの事を学べるチャンスをいただいています。

 さらにメディア局外でも同じで、20139月には「ボランティア」の授業の一環として、高校と同じ地区で毎年行われる「ミニ大通お散歩まつり」というイベントに参加して小さな子どもたちが遊べるゲームコーナーを開いて、地域の方々と触れ合うことができました。   

 

 

桑園地区 ミニ大通お散歩まつりの様子

 

 

 福井県の福井大学で行われた「福井ラウンドテーブル」という学び合いの会に参加させていただいた際には、自分が大通高校で行ってきた取り組みの内容や成果を発表したり、全国の高校生たちや大学生の発表を聴いたりして、意見交換ができたのでとても貴重な経験となりました

福井ラウンドテーブルの様子

 

 最近では「さっぽろ雪まつり」の雪像製作ボランティアに参加させていただき、仲間と協力して雪像を作り、伝統的なイベント活動に貢献することができました。

第65回 さっぽろ雪まつり 市民雪像制作の様子

 

 

 このように、大通高校には「様々なことに挑戦できるチャンス」がたくさんあります。そのチャンスを生かすもころすも自分次第です。多少難しい事であっても先生方や外部の方々が親身になってサポートしてくれます。僕はできるだけそのチャンスを無駄にしないように、高校生活の間に大通高校でしか学べない事をたくさん学ぼうと思っています。