札幌の風と体感温度 について知っていることをぜひ教えてください

 

統計上、札幌で、1年の中で最も強い風が多い月は4月(強風日数3.6日)である。

 

そんな4月の風が強い日に「気温以上に寒く感じる」というフレーズをよく耳にする。

また、「風が1m/s強くなるごとに1℃低く感じる」と、聞くこともある。

本当にそうだろうか?

 

現状では、多くの媒体で、この「1メートルで1℃」が独り歩きしていて、

その根拠は、おそらくこの式

  Tlinke=T-4*V(1/2)

リンケの式なのだろう。気温が20℃くらいで風速が5m/s前後の時に

1m/s強まると1℃くらい体感気温が減少する関係になっている。

計算上そうなるのであって、この式が実感とあっているかどうかは別の話である。

 

風速と体感気温の関係についてまったく別の計算式も存在するので紹介しておく。

凍傷予防の目的で、アメリカ国立気象局が開発したウィンドチル・インデックス(Wind-Chill Index)だ。

  Twind chill =13.12+0.6215T-11.37V0.16+0.3965T・V0.16

左辺が、ウインドチル・インデックスで、体感温度を示す。

右辺のTは気温(℃)、Vは風速(km/h)である。

 

この式に、適当なTやVを代入して計算するとわかることだが、

気温が10℃くらいの時は、

風速1m/sあたり体感温度は0.2℃くらいしか低下しない。

 

一方で、「風速1m/sで1℃低くなる」関係が成り立つのは、

Tが-40℃くらいの酷寒の環境下なのである。

マイナス40℃・・・

 

さて、札幌市民の皆さんは、この情報をどう使いますか?