こちらで 羅臼町郷土資料館 を記述

「オホーツク文化の人は動物意匠がすきですね」と、熊の祭器を逆さにして、顔を見せてくれる学芸員の天方先生。

熊が仰向けの状態で置かれた器が、熊の口が注ぎ口となるようにできている。そして、仰向けの器の淵にはシャチの背びれと思われる意匠が施され、山の神と海の神を象徴する。この人々が、山と海の両方こら食料を手に入れていたいたことやその中で生態系の頂点になる動物を重要な神としてまつる精神性を感じ取ることができる。

 




羅臼で発掘された遺跡で、今の所もっとも古いものは縄文時代。8,000年ほど前の土器が同定されている。国道の工事に会わされた発掘が多く、縄文の集落が出来ていたと考えられる地形のところを掘れば、まだまだ様々なものが土の下にあると言われている。また、海底で見つかった矢先は旧石器時代ものものとしての可能性がある言われている。実際には決定的な証拠となる打ち欠いた後が、海底で摩滅しているため時代特定ができていないという。旧石器時代は今より気温が低く浜が海底に沈んでいるので、見つかりにくいのだけど、旧石器時代の遺跡が見つかって行くのも楽しみだ。

なにに使ったかは想像の域をでないけど、とても美しい土器の実物が手に取れるところにある。好きな人間はゾクゾクしてしまう展示の質の高さがある。また、学芸員の先生がいらっしゃるときは、お願いするとじっくり案内をして下さるのが最高に嬉しい。