―「お客さんに喜んでもらえることが最高のサービスだと思います。」


『ショップイン5いがらし』は、昭和23年8月1日創業の洋服店。現在は3代目として五十嵐外満さんが妻の雅子さんと共に店を営んでいる。

 

創業当初は布地の販売や洋服の仕立てを行っていた。

現在では洋服の販売を専門としており、主に50歳から70歳くらいまでの女性、ミセスをターゲットとして、

洋服はもちろん小物やアクセサリーなども取り扱っている。

そのほかにはブラックフォーマルや岩見沢市内の中高生用の制服も扱っており、春先の3月から4月にかけてが1年の中で一番忙しい時期となるそうだ。

 

現在は販売を専門としながらも、洋服の仕立て直しやリフォームのサービスも提供している。

最近は不況ということもあり「昔着ていた洋服をもう一度着たい」というお客さんの要望が増えているそうだ。

 

店内の商品は1か月に約3回のペースで入れ替わり、それに合わせてディスプレイも変えなければならない。


―「流行は常に移り変わっていくので、それに合わせて商品も少しずつ入れ替えていきますよ。

  デザインや価格など商品の個性に気を付けて、それぞれの良さが伝わるように心がけています」

 

と、五十嵐さんは語る。

 

店内に並ぶ商品の系統やブランド、デザインは多種多様である。

しかし、コーディネートやたたみ方、配置などわずかなところも妥協なく、商品ひとつひとつが丁寧にディスプレイされていた。

 

―「これと決まってよく売れるものはありません。昔はブランド志向が強かったのですが、最近は自分が着たいと思う、

  上品で比較的安価なものをお客さん自身の目で選び、購入されますね。ミセスの目はかなり肥えていると思います」


と、いう通り、お客さんは素直に自分が着たい、欲しいと思ったものを選ぶ。

その際、五十嵐さんがアドバイスをすることもあるそうだ。

 

―「私は絶対に嘘はつかないし、かけひきもしません。ですから、お客さんにその洋服が似合うかどうかは、はっきり言いますし、

  本当に似合うものしかおすすめしていません」

 

このような五十嵐さんの姿勢が信用を呼び、現在は店を訪れるお客さんの約8割が固定客である。


―「お客さんに喜んでもらえることが最高のサービスだと思っています。今も昔も私の中で、これからも忘れずに持ち続けていきたいですね」

 

真摯でまっすぐな五十嵐さんの人柄で、これからも『ショップイン5いがらし』はお客さんに愛される店であり続けるだろう。

(いとうかなえ)


岩見沢緑陵高校情報コミュニケーション科2011

 

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