アップルストア札幌 について知っていることをぜひ教えてください

 

東京でも買えるものを、札幌の空気と時間の中で買う

東京から札幌への旅行中、パソコンが充電できなくなったので、札幌のアップルストアに入った。

お店の充電ケーブルを使うと充電できる。どうやらケーブルが断線してしまったらしい。

 

調べてもらうと、充電ケーブルは9,500円。

「ごめんなさい。税抜表示なので、1万円超えちゃいますね。。」と店員さん。

 

さて困ったな。もう5年ぐらい使っているのでパソコン自体の調子も悪い。最近、突然ブラックアウトしたこともあった。充電ケーブルに1万円をかけるか、いっそ買い換えるか。

「ブラックアウトは結構危ないですね。バックアップは取られてますか?充電は、うちでいくらでもできますので、充電して外付けハードディスクに移すとか」

 

ふと考えると、パソコンが壊れそうなら新製品はどうかとか、バックアップのために大容量のiCloudをとか、売り文句を言われていないことに気づく。

というか、東京のストアだと店員さんに相談するのも30分待ちだった。

周りを見渡すと、店員さんが多い。お客さんも店員さんも、ゆったり笑顔で話している。

 

「最近、スタッフを増やしたんですよ。私も最近、念願叶って札幌店勤務になりました」

もともと札幌のご出身。6か国に住んだ経験があるが、「やっぱり札幌だなと思った」という。

 

世界を見たうえで、札幌とアップル製品を愛する店員さん。

「札幌は水が良くってシャワーを浴びると髪が喜ぶんですよね」

「昔のiMac(ブラウン管ディスプレイ一体型で、色んなカラーがあったやつ)は何故か叩くと調子が直ってましたよね」

なんて、パソコン購入とは関係ない話で大盛り上がり。

でももちろん、製品について尋ねると「その使い方ですと、256GBあれば十分ですね」と的確な答えが返ってくる。

 

結局2時間近く話し込んでしまって、全て納得した気持ちでMac Book Airを購入。

 

アップルストアは東京にある。でも、札幌の澄んだ空気とゆったりした時間の中で、東京にもあるものを買うのも、なんか良い。

 

(2015年6月 森崎千雅)