札幌のイルソリトで、宝水ワイナリーの社長と醸造担当が自社のケルナーを飲んだ。門別のアスパラ、グリルパンでしっかり香ばしく焦げを作り、小樽の塩水ウニをスクランブルエッグにした。それを、自然塩と木の芽で仕上げた皿には本当に驚いた。宝水ケルナーリッカ雪の系譜2015は熟成して、蜂蜜、紅茶、黄色いバラ、青リンゴ、グレープフルーツ、エルダーフラワーの香りが飲むタイミングと料理で入れ替わり現れる。

アスパラはもちろんケルナーに合うのだけど、山椒はミカンと同じ柑橘なのだそうで、木の芽の香りとケルナーの酸味、柑橘の香りが歯の上で、木の芽と合わさると、とんでもなく甘く踊り、グラスの中の香りをガラッと変えてくれる。斎藤一さんの料理には敬服。同じワインを一杯飲んでから味付けしてくださった。ワイナリーの社長と若い醸造家とイタリア帰りの職人が、土の話、畑の話、栽培の話し、醸造の話しで、しかめ面したり、ゲラゲラ笑ったり。