市電の「中島公園通」を降りて、中島中学校の裏。児童公園に面して、ラーメン屋を見つけた。スープを飲んだ瞬間、なんとも落ち着く懐かしい出汁の味。

懐かしいけど、なんだか品のある旨味

「鶏ガラだから、味弱いかもよ。この年だからさ、あんまりね、脂の多いラーメはさ」と姉さんは言うけど、旨いもんだ。

「前のマスターがね、ご実家を手伝わなくてはならなくなって、急にやらないかって。なんか後に引けなくなって。素人から初めて20年も経っちゃったの」。

事務職からの転身だという。南5条にあった店の建物が古くなって建て替えに合わせて、2005年にここに移ってきた。味噌が一番手間がかかるという。札幌の味噌、ことぶきみその赤つぶと白こしを合わせている。でも、価格は塩、醤油と同じ600円。最初はマスターから教わったけど「レシピ通りに作っても、こっちも素人だし、同じ味にならないの」ていつしか、自分で工夫して今の味に落ち着いたそうだ。

 

ラーメンは食べないと言った寿司屋の大将を思い出した。ラーメンは胸焼けするという人は、一度、ここに連れて来ようっと。
ここで食べてまた飲みたいスープ。自然に最後まであっという間に飲まさった。また、直ぐに飲みたくなる。余韻がいい。

このセンスなら、いろんなもの食べたいと思った。

 

常連になると、ラーメンを食べさせてはくれない。

「身体に悪いからやめな」と言って定食を食べさせられる。日替わりの原価率はなかり高いだろうな。650円だけど、まあ、街中じゃ、1,000円以上取られても仕方ない内容で、バランスがいいから、毎日でも来られる。

「ラーメンは最高でも、週に一回ね」と笑う。

 

鱸って何さ

「帰路鱸」ってまたすごい漢字だなあ。音はアイヌ語なんだろうけど。鱸って、昔、漢字博士の小学生が「すずきって読むんだ」って教えてくれたので読めたけど。鱸の帰路?。ネットで調べたら、蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)ってのが出てきた。ふるさとを懐かしいと思う気持ちらしい。故郷のじゅん菜の吸い物と鱸のなますの味が忘れられないという話らしい。最初の大将、そこまで考えて名前つけたのかなあ。確かに、懐かしい札幌のいいラーメンの味だった。

あ、間違った。驢だった。
ロバの驢じゃないか。


帰路驢


電話 011-303-5630
〒064-0912 北海道札幌市中央区南12条西8丁目1-6

地下鉄南北線「中島公園駅」徒歩10分ぐらい
市電「中島公園通」停最寄
営業18:00~24:00で、月三日間、連休を取る以外は毎日やっているそう。