哈爾濱飯店(ハルピンはんてん)

本当の哈爾濱の味だと、哈爾濱出身の青年がいう。これから札幌で暮らす彼は、中国の街と札幌をつないでくれるとても貴重な人。旅行で来たのなら、お刺身やお寿司に誘っただろうか。彼との最初の食事を哈爾濱飯店に誘った。市電の外回り。「西4丁目」から電車に乗って、「中島公園通」へ。

 

かっこいい。

普段、ゆっくりの日本語で、丁寧に話してくれていたのだけど、ハルピン出身の店主や女将さんと話す時の青年は、とても伸びやかでかっこよかった。短い間に、家族でハルピンから来たこと。お店を経営しながら、この街で生きてきた思いなどを聞いて感動した様子。いつのまにか、注文も済んでいた。

 

「哈爾濱の味です!」

僕のリクエストは、ジャガイモの細切りのサラダ。花椒の香りが「本物です」と彼に言わせる。歯ごたえ、塩味、これに尽きる。

彼は干豆腐を頼んで、父親の話をしてくれた。「1日働いて帰ってきたお父さんが、これをたべると『もう何もいらない』と言った料理です」。青南蛮の辛さと、日本の高野豆腐を硬くして薄くスライスした、ラザニアのような見た目。歯ごたえ、旨味、そして、強い辛さ。「お父さんの気持ちがわかる」。

こっちでできた友人の話し、仕事の話し、大学の先生たちへの感謝のこと、ご両親の話し。そして、何度も「札幌は素敵です。大好きです」と言ってくれる優秀な青年に感謝。

 

同胞と仲良く話し、その中身を嬉しそうに教えてくれる青年の配慮が嬉しい。彼の部屋も市電沿線。よかった。


哈爾濱飯店

札幌市中央区南十一条西6-2-25
011-531-6461
水~月 11:30~22:00
火 17:00~22:00
無休